ハトの巣が・・・
2017/08/29
こんにちは、井上です。
本日は午後から剪定のご依頼をいただき、僕一人でお客様宅のお庭の木を切らせていただいたのですが、その作業中のお話を今日はさせていただきます。
そこそこ大きくなった木2本をバッサリと切って欲しいという内容で、脚立に上りながら枝をハサミでバサバサ切っていくと、上の方にハトが巣を作っていてジッとしているのです。
お客様が希望する大きさにするには巣を作っている枝も切り落とさなければならず、かわいそうだけれども仕方がないと思いながらとりあえずそこだけ残して周りの枝を切り進めていたのですが、いざ巣の近くの枝を切り始めるとハトが必死になって威嚇し始めました。
おそらく卵があったのでしょうが、まさに子を護る母の姿そのものでした。
躊躇いもあり僕はなかなか切ることができず、お客様の力を借りようとしました。
訳を話して、それでも切って欲しいと仰ったら切ろう、いや、きっと切って欲しいと仰るはずだ、だから切るんだ、仕方がないのだ、と。
ところがお客様の反応は意外なものでした。
その木のハトの様子を眺めながらしばらく考え込んだ後に、「可哀そうですよね・・・。うん、ハトが巣立った後にまた枝切りお願いしますわ。残りはハトを刺激しない程度に切る感じでいいです。」
「かしこまりました」
僕はホッとしたのと、自分の決断で切り落とせず、お客様の力を利用して切ろうとした自分の狡さと、複雑な思いになったと同時に、お客様の優しさ、思いやりのある対応に心を打たれながら作業を続けました。
最終的にお客様に見ていただきOKをいただいたその木は、フッと息を吹きかけたろうそくのようないびつな形で終わりましたが、僕は何とも言えない清々しい気持ちで現場を後にすることができました。
そんな今日の出来事でした。
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